嘆きと祈り

ユキちゃんから聞いた話。
私の隣に来ていたユキちゃんが、ちょっと離れた席で携帯をいじっているお客さんを注意した。そして、「そういえば、こんなことが…」


ある日のこと、客席にいたユキちゃんは眼鏡を胸元に構えている奇妙な客を見た。眼鏡をかけるでもなく、シャツの胸元に差すでもなく。よく見ると、その眼鏡はピカピカとあやしい光を放っていて。
「これは、隠しカメラでは…」
気づかれたと悟ったか、男はそそくさと出て行ってしまい、従業員にとがめられることもなく姿を消してしまった…


もし、本当にそれが隠し撮り用のカメラなりビデオであったなら…
消せと言っても多分消さないだろうが、絶対に、たとえmixiのようなSNSであっても、ネットには流すな。


こんな叫びは、きっと届かないけれど。普通の女の子が安心して働けないようになったら、客である君が困ることになるんだっていうことが、分からないのだろうか。分からないんだろうな。