亡くなった義兄のコレクションにあった未読のミステリを読んだ。
ニコラス・ブレイクは『野獣死すべし』のタイトルが大藪春彦なのでずっと敬遠していた作家だったが、法月綸太郎『頼子のために』のモチーフになっていることを知ってある日読んでみたら、普通の本格推理だったので、他の作品も読んでみたいと思っていた。
都内通勤再開で電車の友として本を読み始めたので、ついに2001年発行のこの本も四半世紀の時を超えて読まれる時が来たわけである。
『野獣』を読んだのは6年前だったため、ナイジェル・ストレンジウェイズが結婚していたことも忘れていたが、この事件がなれそめということのようだ。
『野獣死すべし」事件の持っていた二段底システムはすでに本書にもあるが、この事件では死者が犯人という『本陣』の先駆けのようなトリックも仕掛けられていて、面白かった。





