致死線の彼方

「致死線の彼方」

自主性を奪われたウェイデンバーンを乗せたまま銀河系船団はフロストルービンに突入するが、セト=アポフィスの策で《ソル》がコースを外れてしまう。プルーク・トーセンの意識片と対話したローダンはタウレクと共に《ソル》を追跡し、コースを元に戻す。

「エネルギー圃場の危機」

ところが、M-82についたときに船団はばらばらになっていて、《バジス》は遅れて追跡していたはずのアルマダ艦隊の中に出現した。シグリド人の艦が衝突するわ、ブラックホールに餌をやってエネルギーを得る圃場の圏内に入って脱出しないとつぶれてしまう状況に陥るわと次々災難が続く。一方、ベッチデ人トリオの艦隊もM-82に進出してきて、ストーリーに合流するのではという感じになってきた。

表紙絵はアラスカ・シェーデレーアの仮面が外れて手で顔を覆っている姿だったが、M-82到着時にカピン断片が消滅していて、見慣れぬ素顔とカピン断片を失ったことによる能力喪失に悩んでいた。しかし、実際のところ見るものを狂気に陥れる能力を実際に敵に使った例もほとんどなく、むしろ味方に危機を招きかねないものだったし、顔面のカピン断片はキャラを立てる訳以外に役割はなかったと思う。