バラード死去

今、月曜の夕刊を見ていたら、隅っこに訃報が。
J.G.バラードが死んだ。
中学生の頃、休日は自転車で遠くの市立図書館に入り浸っていた。バロウズの火星シリーズ、ターザン、ペルシダー、ハミルトンのスターキング、スミスのレンズマン、スカイラーク…両親は勉強熱心と思っていたかもしれないが、ほとんど早川と創元の文庫のある一画にいた。バラードと出会ったのも、図書館だった。
時間の流れ方が違う、というのが最初の印象だった。
激しい物語に慣れていたせいか、そこだけ別世界なバラードの世界は不思議で、懐かしさを感じた。
今もどこかで行き先のない列車で旅を続けているのかもしれない。