しゃんしゃん娘

和装なのだが。大正末から昭和初期。こんな丈の短いの着てたら嫁にいけないよ、と母は眉をひそめ。娘はかぶき者のごとくはねまわる。いくつも和傘の中にうかぶ浮世絵の女。
舞台は変わって上海の魔窟。大陸に渡った娘はいつか男を魅了するその力で夜の世界をのしあがったのであった。点滅するフラッシュライトの中で魅せる激情は男を虜にし、キセルをくゆらす憎らしいまでの余裕の笑みもまた、かえって破滅の道を歩む男を引き寄せてやまない。
いつかもう一度見たい。