劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

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新入社員の気楽さであまり残業の必要性もなく、久しぶりに映画三昧。仕事帰りにガンダム00を見た。
ガンダムは人間対人間、組織対組織の戦いのドラマであるというのがこれまでの倣いで、SFの設定がありながら、あまりSFが前面には出てなかった。
例えばファーストでは、色々なSFっぽいギミックはさておき、私にとっての唯一のSF設定は「人類がニュータイプへ変革していく」というものだけだった。それは全てのシリーズで何らかの変奏としてあらわれていたが、この映画では「イノベーターへの変革」が「来るべき対話」のためのものであるというテレビ版00のいわば必然的な帰結として、地球外生命とのファーストコンタクトものという本物のSFになっていた。
ガンダムである必然性はなんだったのだろうか」という疑問は残るが、SFだから許す。コスミック・ホラーの風味もあり、最後の再会まで含めて納得いく作品だった。
むしろ、「コロニー開発で搾取される中東の労働者」という最初の方のシークエンスなどどうでもよくないか。