ブックショップ

シアターサンモールで劇「ブックショップ」を観てきた。
キャストは四人。元タカラヅカ麻乃佳世が新しく本屋を買い取って引き継いだ若い女性ジェーンを、555のクリーニング屋を目指す青年菊池啓太郎を演じた溝呂木賢が彼女の店の隣でチョコレート屋を経営する若者サミュエルを演じていた。
40年前に死んだ先々代のオーナーが…というジェントル・ゴースト・ストーリー。
思いを伝え損ねて遠くウクライナへひそかに恋していた女性ペトラを帰してしまったヴィクターの幽霊が恋の後押しをしつつ、最後に天に召されてしまったペトラと再会して星の世界へ去っていく。
内気な二人に恋に一歩を踏み出す勇気を与える、ウェルメイドの一品。
舞台装置がしゃれていて、扉を動かすことで外から見た店をぐるっと室内に転換。まさに舞台で演ずるにふさわしい作品だった。
また、生で溝呂木賢を見たのははじめてだが、とてもスマートで、ちょっとシャイな好青年を演じるのにまさにぴったりだった。

「ブックショップ」は27日まで新宿御苑前シアターサンモールで上演中。