リルタと虚無の声 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-486 宇宙英雄ローダン・シリーズ 486)
- 作者: クルト・マール,工藤稜,嶋田洋一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/12/05
- メディア: 文庫
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偽騎士ハーデン・クーナー退場。やはり、騎士の知識はジェン・サリクに転移しているよう。
リルタと虚無の声 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-486 宇宙英雄ローダン・シリーズ 486)
偽騎士ハーデン・クーナー退場。やはり、騎士の知識はジェン・サリクに転移しているよう。
これもしばらく積読状態だった本。筒井節健在。巻末の解説ではフリー・ジャズに例えていたが、私はスティーブ・ライヒ風のミニマル・ミュージックのようにも感じられた。最後に最初の主題に回帰するところも音楽的。
対E兵器の開発に命を削るデイモンは人工「光の剣」発生装置を作り、一方ロックは自ら捕われて超能力者を闘わせる闘技場に乗り込む。罠の町「サンディーナ」のアイディアがなかなか面白かった。
久々に牧場シリーズを読む。途中の座談シーンが『虚無への供物』風で、中井英夫激賞もうなずける文章だと思う。
連珠といろは歌の二つが中心の話題で、いろはの方はしっかり作りこまれているが、連珠の方は、動機となったあれが完全版になるものか判断が付かず、もともと途中まではそれっぽく見える不完全なものだとすると (おそらく竹本自作で途中まで埋まるものを作ったのだろうが)、これで殺されるのはかわいそうな気がする。
しかし、翻って考えれば、自作でよくもここまで盤を埋められるものを作れたのか、ということで、やっぱり竹本は天才なのだろう。
ウォーター&ビスケットのテーマ1 コンビニを巡る戦争 (角川スニーカー文庫)
ウォーター&ビスケットのテーマ2 夕陽が笑顔にみせただけ (角川スニーカー文庫)
河野裕の著者名でとりあえず買ったまま放置していたが、最近2が出たのでまとめて読んだ。
ルールで縛られた状況でキャラクターを動かしていくというのが極めてゲーム的で、面白かったけれど、もう一度読むかというと、たぶん読まない。
もちろん、未読の本が1000冊単位であり、人生の残り時間で読みきれるかどうかと思うと、2度以上読む本の方を圧倒的に少なくするべきなのだろうが。
今読んでいるSFマガジンが2009年7月号なので、もう10年近いビハインドになっている。「地球移動作戦」がまだ連載中の世界に生きているわけだ。ここだけ10年遅れている人になる日も近い。
そうそう、終わらない8月に集められた日本人たちが、複数のパラレル日本から来ているという設定はかなり気が利いていて、異世界設定の仕方としては画期的かなと思った。